メンタリストDaiGo氏の炎上と謝罪から学ぶこと

2022年3月13日WEB法話,自分を変える

先日メンタリストDaiGo氏が8月7日に行ったYouTubeの生配信でホームレスや生活保護受給者に対する過激な差別発言をしたことで大炎上となりました。

この記事では、今回のDaiGo氏の発言と後に公開された謝罪動画の顛末から学ぶことがあったので自分の考えをまとめてシェアしてみようと思います。

炎上した内容

現在、問題の動画は削除されていますので発言の内容は下記の記事を参照してください。

メンタリストDaiGo氏、ホームレスの人への差別発言で「炎上」(毎日新聞)-gooニュースより

発言の内容を記事から引用すると以下の通りです

「自分にとって必要の無い命は僕にとって軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい。いない方が良くない? 邪魔だしさ。プラスになんないしさ、臭いしさ。治安悪くなるしさ。もともと人間は自分たちの群れにそぐわない、群れ全体の利益にそぐわない人間を処刑して生きている。犯罪者を殺すのだって同じ」と述べた。

また、生活保護受給者に対しては「生活保護の人に食わせる金があるんだったら猫を救ってほしい」「生活保護の人が生きてても僕は別に得しない。猫は生きてれば僕は癒やされる」などと語った。

実際に僕もこの動画を見ましたが、これはさすがにひどいなぁと思いました。

ドン引きしましたね。

「もともと人間は自分たちの群れ全体の利益にそぐわない人間を処刑して生きている。」と言う発言は何を根拠にしているのか不明だし

「犯罪者を殺すのだって同じ」と言う発言はホームレスの人と犯罪者を同一視しているし、そもそも今の日本の社会は犯罪者とは言えども一方的に排除されることを良しとはしないはずです。

生活保護受給者についての発言は理解に苦しむしかないです。

メンタリストDaiGoと言う人について

メンタリストDaiGo氏については僕は以前からYouTubeを見てますし、著書も何冊か読んでいます。

彼の推奨する本を読み勉強になったものも多いのも事実。

彼は昔から膨大な量の本や学術論文を読み込んでいて、そこから得られた豊富な知識をわかりやすく解説してくれる動画はとても分かりやすくて勉強になっています。

その一方で時に感情的になり攻撃的な発言をすることもありました。

今回問題になっている動画を見ると、感情的になりコントロールを失った時の彼の状態とよく似ていると言う印象を受けました。

非常に優秀な人物であると思いますが、今回の発言については残念の一言です。

第1回目の謝罪動画を見て思ったこと

発言が炎上した後、8月13日に次の様な謝罪動画がライブ配信されました。(現在は非公開になってます)

内容の要約は以下の通り

原因は知識が無かったことからの失態。感情的になって言わなくても良いことを言ってしまった。猫やホームレス、生活保護受給者の両方を救う方法を考えて提案することをするべきだった。理解を深めることが大切なので今後はホームレスの立ち直り支援の専門家や実際にホームレスから社会復帰した人に会って直接学ぶ。学ぶことで考えも変わるかもしれない。

自分の発言の何が問題で、原因は何かを分析して、今後自分が何をするのかを提示するという内容で

苦しい言い訳をしたり、ただ謝罪の言葉を繰り返したり、「本心では無かった」などとごまかしたりしないこの対応は評価できるし学ぶことがあると思いました。

しかし、この謝罪動画のスタイルが、書斎から普段着で収録するという彼の普段のスタイルであったり、時折笑顔も出たり、まだどこか他人事である様な口調で心からの謝罪という雰囲気とは少し違うのでは、という印象もありました。

第二回目の謝罪動画を見て思ったこと

この顛末を記事にしようとしていた、その最中に新しい動画が公開されました。
※現在は削除されています。

「昨日の謝罪を撤回致します」

はぁ?

記事は半分以上できていたのでここで撤回とは「ちょっと待て」と慌てて内容を確認すると

前回の謝罪動画とは違って、今度は何もない壁の前でスーツを着て神妙な面持ちのDaiGo氏が映し出されました。

内容を要約すると

前回の謝罪動画は単に自分の反省の言葉を言っていただけ。
前回の動画を公開した後に生活保護受給の当事者に直接話を聞いたり、当事者のブログを読んだりして改めて自分の発言の間違いを気付かされた。
病気を抱えながら自分達4人の兄弟を育ててくれた母親が生活保護を受給していて、それに同じような言葉を投げかけられたら到底許すことはできない。
今回の発言の内容は関係する全ての人の思いや努力を否定する完全に間違った発言であった。
自分をかつてイジメていた人と同じことをしていた。自分の影響力を考えるとそれ以上にひどい事をしていたことに気付いた。

というような内容を何度も何度も頭を深く下げて、時に涙目になりながら語っていました。

自分の発言を自分がもっとも大切にしている人に向けられたものとしてイメージできたことで本当に申し訳無かったと心から謝罪していることが伝わってきました。

今回の騒動から学んだこと

人間は誰でも間違いをおかします。

僕もしょっちゅう間違いをやらかしてしまいます。

特に著名人は間違いが世間に与える影響力が大きいのでマスコミなどで大きく取り上げられて話題になります。

僕はその話題に接した時に「そこから何を学べるか」を考えるべきだと考えています。

間違っても雰囲気に乗っかって無責任に罵声を投げかけるような愚かな所業をしてはなりません。

僕は今回の一連の顛末から次の様なことを学びました。

失敗して謝罪をする時に大切なこと

  • 自分の間違いによって迷惑をかけられた人の立場に身を置いて自分がその立場にあったらどう思うかをイメージすること
  • 何が間違いであったのかを具体的に明らかにすること
  • その原因はどこにあったのかを明らかにすること
  • 失敗を繰り返さないためにな具体的にどの様な行動を取るのかを明らかにすること

自分の間違いにまっすぐに向き合うこと、そしてそれを表明することは自業自得とは言えとても辛い作業だと思います。

でも「◯◯と受け取られかねない部分があり申し訳ありません」と矮小化したり、「本当はこんなことを言いたかったのです。言葉足らずで反省しています」とか言ってごまかしたりするよりもよっぽど誠実だし相手に伝わるし自分自身の成長にもなると思います。

最後に

人は誰でも間違いをやらかします。

でも本人が反省して立ち直ろうとするならばその機会は与えられる社会であるべきだと僕はずっと主張してきました。

DaiGo氏の動画はこれからも注目していこうと思いますし、彼がこれからどんな行動をするのかを学びの目で見ていこうと思います。

また今回の騒動でホームレスの人々や生活保護を受給している人々に対する支援に少し関心を持ちました。

僕と同じように関心を持つ人が増えて世の中がちょっとでも良くなることに繋がれば良いなと考えています。