人生やった者勝ち、続けた者勝ち

2022年3月13日WEB法話,自分を変える

少林寺拳法で人づくり
金剛禅総本山少林寺米子祇園道院 道院長の森崎です
今回のテーマは「やった者勝ち、続けた者勝ち」
つまり「始めること、続けること」に価値があるという話です。
もしもあなたが「自分に自信がない」と考えているなら最後まで読んでもらえると少しは自信が持てるかもしれません。
先日「実際に何かを始める人は始めたいと思っている人の中の1割。始めた後に継続できる人はその中のさらに1割」という話を聞きました。
「実際に何かを始める人は始めたいと思っている人の中の1割。始めた後に継続できる人はその中のさらに1割」
確かにそんな傾向はあるかもしれません。

◆始めることは結構なエネルギーが必要

自分自身を振り返ってみると「こんなことをやりたいな」と思っていても行動に移さないことってよくあります。
時間がないから
お金がないから
人それぞれに様々な理由があると思います
はじめての物事に挑戦する事は、これから先に何が起こるのかが分からない不安や恐怖があるものです。
そもそも人間は「変化すること」に対してはとても大きなエネルギーが必要です。
だからすぐに行動に移せないのは理解できます。
やりたいと思ったことが全て必要なこととは限りません。
それでも人生において必要なことであれば勇気を持って行動するべきです。
「自分には無理だから」とやらないうちからあきらめることは本当にもったいない事だと思いませんか?

◆それでも始めたことに価値がある

新しいことに挑戦することはとても勇気やエネルギーが必要です。
なので実際に行動に移せた時点で、その行動はとても価値があることなのです。
「実際に何かを始める人は始めたいと思っている人の中の1割。始めた後に継続できる人はその中のさらに1割」
の例に当てはめれば、この時点で10人にひとりの存在になっているのですからね。
考えてみれば、底の見えない水の中に浮き輪も持たずに飛び込むようなものですから。
もしかしたら足が届かなくて溺れてしまうかも知れないのに
もしかしたら水の中には得体の知れない何かが潜んでいるかも知れないのに
そんな水の中に飛び込めるなんて常人にできることではありませんよ。
新しいことに挑戦したことは、それだけで十分に価値があるのです。

◆続けることはもっと大変

新しいことに挑戦したら「全てが順調にいく」ことはありません。
次から次へと困難が波のように押し寄せてきます。
「思っていたのと違う」
「思っていたより上達しない」
「全然成果が出ない」
「飽きた」
と内面的な問題もあるでしょう
あるいは
家庭や仕事など生活環境の変化、体調の変化、今回のコロナ禍のような社会環境の変化など外的な問題もあるかも知れません。
せっかく勇気を出して始めたことなのに途中で情熱が覚めてしまったり、継続したくてもできない状況になったりすることがあります。
始めることはとてもエネルギーを必要としますが、続けることはもっとエネルギーを使います。
自分の意思に反して断念せざるを得ないこともあります。
「続ける」ことは「始める」こと以上に大変なのです

◆続けているだけでも称賛に値する

これまでに少林寺拳法を通じて出会った人が、やむを得ず続けられなくなるケースをたくさん見てきました。
始めることは難しいけれど、続けることはもっと難しい事だと僕は思っています。
始めたことをずっと継続できるということは自分自身の努力のおかげでもあり、周囲の環境のおかげでもあります。
なので続けられていることについてはその環境に感謝をしつつ、自分自身の努力もあるのだという事を自分自身で評価してあげることが大切であると思います。
「実際に何かを始める人は始めたいと思っている人の中の1割。始めた後に継続できる人はその中のさらに1割」
の例に当てはまれば、続けているだけで「始めたいと思っている人」の中の100人に1人の存在になっているのですから
これはもう伝説の存在と言っても過言ではありません。
「続けられている」それだけで自信を持ってもいいと僕は考えています。

◆やめることにも価値はある

これまでに続けるこことの価値につて述べてきました。
では続けられなかったら価値がないのでしょうか?
僕はそうは考えていません。
始めてみて、しばらく続けてみたけれど
「自分には向いてない」
「自分の求めていたものではない」
という事も現実にあります。
そんな時は思い切ってやめて新しい事に挑戦したらいいと思います。
向いていないこと、求めていないことに貴重な時間を費やすことはありませんから。
「向いていない」とか「求めていたことではない」とかは実際に挑戦してみないと分からないものです。
そのことが明らかになっただけでも価値があるので決して無駄ではありません。

◆続けていることがあれば自信を持っていい

以上のように何か目的を持って新しく物事を始めた事、そしてそれを続けていることはそれだけで十分価値がある事だと僕は考えています。
仮に今成果が出ていなくても自信を持っていいのです。
何もしなければ成果が出る可能性はゼロ
続けていれば可能性は少なくともゼロではないのですから。
やりたい、と思ったらとりあえずやってみよう
大丈夫
取り返しのつかない失敗なんてめったにないから

◆最後に

米子祇園道院では現在仲間を募集中です。
少林寺拳法jの修練を通して人生で大切なことを一緒に学んでいきましょう。
興味のある人は勇気を出してご連絡ください。
遠方にお住まいの方は近隣の道院を探してみてください。