【書籍紹介】アイデアの作り方 ジェームス・W・ヤング著 読むのは難解、内容はシンプル

書籍などの紹介

鳥取県米子市で少林寺拳法を指導している米子祇園道院、道院長の森崎です。

このブログではあなたの「自分を変えたい」と言う想いをサポートする記事を中心に配信しています。

今回はブログの新しいシリーズとして僕が実際に読んだ書籍の紹介をしていこうと思います。

あなたの本選びの参考になればと思います。

アイデアを生み出したいあなたにおすすめ

「なかなか良いアイデアが思いつかなくて困る…」と言う悩みはありませんか?

僕は道院の運営やら広報やら、何かとアイデアを捻り出す必要のある場面が多くて、その度になかなか良いアイデアが思いつかずに困っています。

そんな僕たちのような人に役立つのではないかと思い今回紹介するのは、ジェームス・W・ヤング著「アイデアの作り方」と言う本です。

購入の動機

解説やあとがきまで含めて100ページほどのボリュームにも関わらず

「メンタリストDaiGo絶賛! 人生を変えるレベルの一冊!」

と言うコピーと

「60分で読めるけれど一生あなたを話さない本。」

と言うサブタイトルに魅力を感じ、これからの活動の中でアイデアを捻り出すのに役立つであろうとの思いから購入してみました。

著者の紹介

この本の著者、ジェームス・W・ヤング氏は1886年に米国のケンタッキー州に生まれた彼は様々な職業を経験したのちに当時の米国最大の広告代理店にコピーライターとして就職。
支店長や副社長を務めた後42歳で引退。
その後、シカゴ大学の総長に説き伏せられて5年間冬季限定で教授として教壇に立ち、その後も多くのビジネスを手掛けたり政府関係の仕事をしたりして、没後に「広告の殿堂」に迎え入れらた。
と言う人物です。

つまり米国の広告業界で敏腕を振るって実績を残した偉大なビジネスパーソンと言うことでしょう。

そう人の書いた本なら役立つ情報が得られそうで、期待に胸が踊ります。

ざっくりとした内容

アイデアを生み出すための2つの原理

ヤング氏はアイデアを生み出すためには次の2つの原理があると述べています。

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
「新しい組み合わせを作りだす才能は物事の関連性をみつけだす才能によって高められる」

アイデアを生み出す5つの過程

この二つの原理をベースとして次の5つの過程によってアイデアは生み出されると言うことです。

第1段階 資料集め
テーマに関係の深い資料、テーマに直接関連はない一般的な資料をできるだけたくさん集めることが最初に行う作業。
それらをカードに書いたりスクラップブックを作ったりして分類・整理するとよい。

第2段階 咀しゃく
集めた資料を様々な角度から観察したり、組み合わせたりします。
考えて、考えて、考えて、考えて、考えた挙句に悩んで、悩んで、煮詰まって頭から湯気が出るほど考えまくる作業。

第3段階 問題を放棄する
ひとしきり考えまくったら一旦考えるのをやめて問題を完全に手放します。
そして音楽を聴いたり、映画や絵画や舞台を鑑賞したり、小説を読んだりしたり、と言う自分の想像力や感情を刺激するものに触れると良いそうです。

第4段階 アイデアが天から降ってくる
集めまくった資料を徹底的に吟味してから一旦手放すと、何かの時に忽然とアイデアがひらめくのだそうです。

第5段階 アイデアを具体化する
ひらめいたアイデアを実際に役立つように具体的に形にする、最終段階です。
この段階によってアイデアは頭の中のイメージから形あるものとして誕生します。

感想

このように整理して説明されると「なるほど」と納得できます。

アイデアを産みだす2つの原理について、全く何もない状態からアイデアを生み出すこともあるかもしれませんが、多くの新製品などを見ても過去の何かと何かの組み合わせ、っていう例は多いようです。

5つの過程についても、なかなか良いメロディーが思いつかない作曲家が散歩中にメロディーが思い浮かんだ、と言うエピソードを聞いたことがあります。
また、日々禅問答を繰り返している禅僧が瞑想中にカラスの鳴き声を聞いたのをキッカケに悟りを開いた、と言う話も聞いたことがあります。
少林寺拳法の技についても、練習中にはなかなか上手くいかなかったことが、何でもないような時に思いついた方法を試してみたら上手くいった、と言う経験も何度かあります。

アイデアを生み出すには、情報を幅広く集めて、徹底的に吟味することとリラックスする時間を作ることが大切なようです。

最後に

はじめにこの本は100ページほどのボリュームと述べましたが、実際にヤング氏の書いた部分は60ページに満たないボリュームでした。
このボリュームにアイデアを生み出すエッセンスが凝縮されているように思いました。

これでアイデアをバンバン生み出すことができそうな希望が湧いてきました。

しかし

読みにくい…

翻訳者の方を悪く言うつもりはありません。
原文から読み解く手間を考えたら読みやすいのは言うまでもないのですから翻訳をして下さったことには感謝しています。

しかし、英文独特の表現もそのままに「直訳っですか?」って程にそのままに訳されていて、そこに「読みにくさ」を感じました。

僕が翻訳本を苦手をする理由は主にそこにあります💦

しかし、アイデアを生み出すための知識はどんな場面でも必要になる一生ものの知識だと思います。
その方法を具体的に示してくれたこの本は確かに「一生あなたを離さない本」「人生を変えるレベル」と言っても決して大袈裟ではないと思います。

僕のように翻訳本が苦手な人でも、頑張って読み解くと大きなメリットが得られる一冊だと思いました。

下記のリンクから購入することができます。


ジェームス・W・ヤング著「アイデアの作り方」

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