講義をするのが苦手だった僕が工夫して気付いたこと 構成力を磨け!
12月5日に開催された鳥取県西部小教区研修会で講師を務めてきました。
講師を務めるのは本当に苦手です…💦
大学の合宿でも講話をすることがあるのですが、15分程度の話でも何をどう話して良いか分からずにアタフタしてしまう事が多くて毎回滝の様な冷や汗をかいてます。
しかも今回は持ち時間が50分もあるので、僕にとっては終わりのない永遠の時間の様に感じます。
以前なら
今は色々と学習したので、以前よりもまともに講義をする事が出来るようになってきました。
今回は講義が大の苦手だった僕が工夫をして気が付いたことを共有していこうと思います。
講義や人前で話をするのが苦手という方にはヒントになると思いますので最後まで読んでみてください。
テーマの選び方
あらかじめテーマが決められている場合は別として、講師がテーマを選ぶことが出来る場合はその選び方が大きなポイントになると思います。
参加者が興味のあるテーマを選ぶ
講師がテーマを決められる場合は「自分が話したいこと」ではなく「参加者が聞きたいこと」をテーマに選んだ方が良いです。
これは自分が参加者の立場になって考えると分かりますが、興味のない話を聞かされるのは例え10分でも耐えられないほど苦痛だからです。
逆に「その話を聞きたかったんだよ」って言うテーマなら時間を忘れて聴き入ることができますよね。
事前にリサーチをしたり、相手の立場を考えて参加者が興味を持っているテーマを選ぶのがポイントです。
どうしても伝えたいテーマを選ぶ
逆に自分がどうしても訴えたい事をテーマに選ぶ方法もあります。
どうしても伝えたい
どうしても訴えたい
そう言うテーマは話し手の熱意が相手に伝わりやすいと思います。
選挙での演説などがその例になります。
自分が熱意を持って伝えたいこと、訴えたいことがあれば思い切ってテーマに選ぶのもいいと思います。
広いテーマより狭いテーマの方を選ぶ
広くて漠然としたテーマよりも狭くて参加者にとって身近なテーマを選んだ方が良いと思います。
講師としてもポイントを絞った方が話をまとめやすいですし、参加者も身近な話題の方がイメージがしやすくて講義に集中することが出来るからです。
例えば「世界平和について考える」という広いテーマよりも「地域の活性化について考える」というテーマの方がわかりやすいですし「子育て支援による地域の活性化について」となるともっと分かりやすくなります。
テーマを絞ると対象となる参加者の範囲も狭くなるので、その時の参加者の属性に応じてより身近なテーマを選ぶと良いと思います。
あらかじめテーマが決められている場合でも、その中のどこに焦点を当てるかを工夫することでテーマを絞ることが出来ます。
今回の講義では「金剛禅における鎮魂行の意味」がテーマでしたが少々漠然としていると感じたので「後輩から鎮魂行をする必要性を問われたときにどう答えるか」という視点で考えることでテーマを絞ってみました。
講師がテーマを選べる場合はついつい自分が話しやすいテーマを選びたくなりますが、主役はあくまでも参加者なので参加者にとってメリットのあるテーマを選ぶことが大切だと思います。
自分が訴えたいことをテーマに選ぶ場合も、それが参加者にとってメリットになるように話をした方がしっかりと聴いてもらえると思います。
構成の組み立て方が講義の要!
なんとなく話し始めてしまうと、話がどこに向かっているのか講師自身も分からなくなることがあります。
その結果、話の内容がテーマからずれてしまって
講義が終わった時には「結局何の話だったけ?」
と言うことになってしまいます。
そうならないためにも事前に講義全体の構成をしっかりと組み立てておいた方が良いです。
とは言っても最初から構成を組み立てるのは大変なので既によく使われているフォーマット、つまり「型」を活用すると良いです。
少林寺拳法でいう「法形」ですね。
よく使われているフォーマット プレップ法
プレップ法とは話を次の4つの構成で組み立てる方法です
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(実例・具体例)
- Point(結論)
それぞれの頭文字をとってPREP(プレップ)法というわけです。
最初に結論を述べることで、参加者はこれから何の話が始まるのかをイメージすることができます。
そして理由と実例を挙げることで理解が深まり、最後に改めて結論を述べることで記憶に残りやすくなります。
例えばこんな感じの文章があるとしましょう
「鎮魂行をしないということは少林寺拳法を半分しか修行していないと言うのと同じようなものなので毎回実施しましょう。」
短い文章なので意味は分かりますが、それでも最後まで読まないと結論が分かりません。
この文章をプレップ法で書き直してみると次のようになります。
「鎮魂行は毎回実施しましょう。(結論)
なぜなら鎮魂行は少林寺拳法と一体だからです。(理由)
例えば、鎮魂行をしないと言うことは少林寺拳法を半分しか修行していないようなものです。(例)
鎮魂行はそれほど大切な行なのでしっかりと取り組みましょう。(結論)」
文章は長くなりましたが説得力は増したと思いませんか?
このプレップ法に自分の考えを当てはめて考えると話の構成が作りやすくなります。
ちなみにこのブログの記事もプレップ法を使って書いています。
どこで使っているか分かりますか?
見出しを作って構成する
講義の構成を考えるときには先に見出しを作ってから話す内容を考えるようにすると構成が組み立てやすくなります。
タイトル、見出し、小見出しと言う具合に階層的に構成を組み立てることで講義の全体の流れを俯瞰してみることができます。
見出しの構成が決まったら、あとはそこにふさわしい内容の話をプレップ法を使って考えていけば良いわけです。
このブログの記事もそのようにして作っています。
箇条書きの構成
「モテる人の6つの特徴」などのように講義の内容を箇条書きの構成で組み立てるのも良いと思います。
今回の講義も「鎮魂行で得られる6つの効果」と言う構成を使っています。
この方法は互いに関連性のない内容を列挙する時などに使いやすいです。
講義の内容に応じて使ってみると良いと思います。
講義の「見える化」
講義の内容を視覚的に確認できるようにすると講師と参加者の共通認識ができて良いと思います。
パワーポイントのようなプレゼンテーションソフト
ホワイトボード
フリップボード
などを使って見出しだけでも表示すると講師も参加者も今の話題を確認することが出来るので講義を進めるのにも理解してもらうにも良いと思います。
今回の講義ではプレゼンテーションソフトを使って視覚的な分かりやすさも考えて作ってみました。
おまけ 講義の訓練方法
多くの人が講義を苦手にしているのはその機会が圧倒的に少ないからだと思います。
少林寺拳法も苦手だった技を繰り返し練習することで反省と改善を繰り返して上達していきます。
同じように講義もする機会が多ければ反省、改善を繰り返して少しづつでも上達していくことが出来るはずです。
とは言っても、講義をする機会を自ら作ることも簡単ではありません。
そこでSNSとブログ、YouTubeを使って訓練する方法をお勧めします。
文章を考えるのと講義の内容を考えるのは基本的に同じような作業です。
これらを活用することで文章力と講義の構成力を同時に鍛えることができます。
Twitterで短文の訓練をする
SNSでお勧めするのはTwitterです。
なぜならTwitterは全角で140文字(半角280文字)と言う制限があるからです。
僕自身はTwitterに投稿することで自分の考えを短くまとめる訓練になっていると実感しています。
ダラダラと長い文章って読むのが苦痛ですよね。
自分の考えを短くまとめるスキルはこれから重要になってくると思います。
その訓練と思って取り組んでみる価値はあります。
長文の構成力はブログで鍛える
ブログには文字数の制限がありませんのでいくらでも自分の思ったように長い文章を書くことができますから僕は文章力を鍛えるためにもブログをお勧めしています。
はい、読みにくいですね。
書き直します。
ブログには文字数の制限がありません。
なのでいくらでも自分の思ったように長い文章を書くことができます。
ですから僕は文章力を鍛えるためにもブログをお勧めしています。
何が言いたいのかというと
長文だからといって、結局は短文が集まったものだということです。
長文に怖気付く必要はありません。
長くダラダラと書くよりも、短文を上手に構成していった方が読みやすく伝わりやすくなります。
ブログで構成力を鍛えましょう。
YouTubeで優れた講義を試聴して真似しよう
YouTubeには優れが動画がたくさん公開されています。
中には様々な分野について分かりやすく解説してくれる動画もたくさんあります。
それらの動画は講義の進め方の良いお手本になるので探してみてください。
まとめ
今回の講義を動画に編集するために何度も聞き直すことになりました。
そこで気がついたのは講義の進め方で大切な要素は構成力だということに気がつきました。
何ならテーマよりも構成力かもしれません。
その視点で考えると、優れたドラマや映画も構成力が優れていることが分かります。
巧みな展開についつい引き込まれてしまいます。
上手な講義も構成が実に巧みです。
そう考えるとこの講義も改善の余地がまだまだたくさんあります。
良い点、悪い点も含めて参考になると思いますのでよかったらご覧ください。
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